【宿泊レビュー】熊本・人吉「人吉温泉 しらさぎ荘」感想

グルメ

温泉内湯付きの離れで、料理人の「丁寧な仕事」に触れる至福の時

熊本県人吉市。2020年の豪雨災害という大きな困難を乗り越え、地元の方々やファンに愛されながら美しく再建された「人吉温泉 しらさぎ荘」を訪れました。

今回の旅の舞台は、贅沢にも源泉かけ流しの内湯が付いた「離れ」。観光の拠点として忙しく動き回るのではなく、ただそこに居るだけで心が整うような、大人女子にふさわしい「おこもり宿」の魅力をご紹介します。

フロントは2階 駐車場は向かって左側 

建物を正面に、駐車場は左側です。

こちら側。奥の、車が見えるところが宿泊客用の駐車場です

わたくし、ほかの車が見えたので右側の砂利駐車場に止めてしまいました😅

右側奥も駐車場ではあるのですが…😂 砂利駐車場で、従業員や搬入用だと思われます。

鹿児島・人吉編 第1回』の通り予定チェックイン時刻から遅れていたので少々焦っていたということもあるのですが、車を降りてから建物右手にきちんと整備された「宿泊者用」と駐車場が確保されているのに気が付き、あとで止めなおしました笑

チェックインフロントは階段を上っての2階です。

この上がフロントです。荷物を持って上がると、また持って降りないといけません😅

離れ以外の部屋に宿泊される場合はそのまま荷物を持って上がれば良いと思うものの、離れ宿泊の場合は平屋の別棟のため荷物を降ろさないといけません。
チェックインは部屋で行うためフロントでは声をかけるだけです。離れ宿泊の方は同行者に荷物と共に下でそのまま待っていてもらうか(大変のどかなので一瞬置いておいても全く危険はなさそうですが……)、荷物は車に積んだまま声をかけに行くと良いかと思います。

控えめに言っても最高な「離れ」

今回宿泊したのは、広々とした和室が特徴の離れのお部屋です。

外観は、大きな平屋を2世帯で分かち合うような、どこか懐かしくもモダンな造り。隣のお部屋の気配もほんのり感じられ、それがかえって「一軒家に住んでいるような」安心感を与えてくれます。

特筆すべきは、お部屋に入ってすぐの給湯スペースの充実ぶりです。

「水場が……?給湯用に……?」と当初困惑の私でした。

ミル挽きのコーヒーやお茶のセットが用意され、それを使うための専用の水場(シンク)が備わっているのです。実は今回の南九州旅、妙見石原荘でもこの「お部屋に独立した水場がある」スタイルに出会いましたが、これが驚くほど便利。

わざわざ洗面所に行かずとも、美味しいお水でお茶を淹れ、リラックスタイムを始められる。旅の始まりを優雅に演出してくれます。

コーヒーカップも色々でうれしい。可愛い。

24時間、温泉を独り占め。「じゃぶじゃぶ」あふれる内湯の贅沢

この宿の最大の魅力は、なんといってもお部屋に備わった「源泉かけ流しの内湯」でしょう。

浴室の扉を開けると、そこには毎秒、惜しみなくあふれ出す源泉の音が響いています。加水なしの新鮮なお湯が、絶え間なく湯船の縁を越えて流れていく光景は、眺めているだけで日々の疲れが溶け出していくようです。

温度は、ゆっくりと長湯が楽しめる絶妙な設定。

「温泉に行くための準備」も「他人の視線」も気にする必要はありません。朝起きてすぐ、あるいは寝る直前。好きな時に、好きなだけ、この贅沢を独り占めできるのです。洗い場も広々と確保されており、大人数人でもゆったりと過ごせる設計には、宿のこだわりを感じました。

「分かってる!」と唸る、女性目線の細やかな配慮

40代女性が宿に求めるのは、豪華な設備だけではありません。あちこち旅して感じる「ちょっとした不便」を解消してくれる、そんな優しさです。

その象徴が、洗面スペースにありました。

独立した洗面台が2つ。ここまでは高級宿なら珍しくありませんが、驚いたのは「その両方にペーパータオルが完備されている」こと。

化粧中、あるいは何度も手を洗いたい時。使用済みハンドタオルを使い続けるストレスがありません。ふかふかのお手拭きタオルが1つ置いてあるよりもこっちの方が正直嬉しい。

さらに、縁側に置かれたドレッサーも秀逸でした。

多くの古い温泉宿では、縁側のドレッサーといえば「暗い(もしくは蛍光灯の真っ白な光)・狭い・コンセントが遠い」の三拍子が揃いがちですが、ここは違います。

化粧もしやすい明るく、温かみのある照明。使いやすい位置にあるコンセント。そして、そこにもさりげなく置かれたごみ箱。

置いてあるのはわたしのです笑

「ここでゆっくり髪を巻いて、メイクを楽しんでくださいね」という、宿からの無言のメッセージが聞こえてくるようでした。女性数人で宿泊しても『メイク場所の空き待ち』といった不便が発生し辛いです。

料理人の「矜持」を感じる、手抜きのない美食

食事は、まさに「五感で味わう丁寧な仕事」の連続でした。

夕食には、人吉の名産である鯉の洗いや山女魚のお刺身、そしてとろけるような甘みの馬刺しが登場。

メインの黒樺牛(くろはなぎゅう)は、脂の乗りが上品で、大人の胃袋にも優しく寄り添ってくれます。

このイチゴ、一見まるごとイチゴですが食べやすいサイズにちゃんとカットされています

しかし、私が一番感動したのは、翌朝の朝食でした。

配膳されるのは、焼きたてアツアツの「山女魚の一夜干し」。

それだけではありません。お味噌汁の茄子は一度焼いて香ばしさを出していたり、納豆は小鉢でネギと胡麻をまぶしてあったり、湯豆腐のネギには火が通りやすいよう美しい隠し包丁が入っていたり。
水菓子のフルーツも一見丸ごとなのですがフォークを刺すと食べやすい大きさにきちんとカットされていることが分かります。

「美味しい」のは当たり前。その一歩先にある、料理人の方々の「少しでも美味しく食べてもらいたい」という手間暇を惜しまない姿勢。

その真心を噛みしめながら頂くツヤツヤに炊き上がったお米は、最高の朝ごはんでした。

総評:自分を甘やかす、大人の休息地

観光地を詰め込む旅もいいけれど、たまには「宿で過ごす時間」を旅の目的にしてみませんか?

「しらさぎ荘」は、再建された新しさと、古き良き日本のおもてなしが同居する、唯一無二の場所でした。

離れの客室に籠もり、源泉の音に耳を傾け、心づくしの料理に癒やされる。

40代の私たちが、自分へのご褒美に選ぶべき一軒が、ここにあります。

🌸豪雨災害からの再建を経て、より美しくなったしらさぎ荘。
離れは客室数が少ないので、気になる日程の空室は早めに確認しておくのがおすすめです。楽天スーパーセール時期に予約できると特にお得ですよ👇



超余談:しあん、馬刺しについて語る

そういえばしらさぎ荘の馬刺しは馬刺し用の醤油ではなく普通の醤油で頂くあっさり風、しかもニンニクのみ添えでした。熊本の馬刺しはあの濃い馬刺し醤油にニンニクorしょうががデフォルトだと思っていたのでちょっとびっくり。

皆さんは馬刺しを食べるときはどのように食べますか?
馬刺しを見かけるとつい頼んでしまう私ですが、長野で食べたときは白醤油に薄切りのお肉でびっくりしました。

熊本の家では大量のオニオンスライスを敷き、馬刺し用の濃口甘醤油にたっぷりとおろししょうがを溶かして、5ミリくらいの厚さで切った馬刺しでオニオンスライスを巻いて食べるのが我が家の食べ方。小さいころから私の大好物なので、折々祖父母が孫可愛さに良いお肉をたくさん用意してくれたものですが、大人の今、好きな部位は赤身です。

もうね、超霜降りを大量に食べられる若さがないんですよ😊
赤身をエンドレスで食べるスタイルです。

鬣なんてノーサンキューの極み。ふたえごももういい。
霜降りは、今は亡き祖父母に一生分食べさせていただきました。

あと、子供のころは食べようとも思ったことがなかったけどここ数年好きなのは生レバー。
レバニラやレバーのパテみたいな火の通ったものは「苦手な食べ物を強いていうなら?」と言われたら挙げるくらいなのですが(あのメッチョリねっとりした食感があまり。。。)、最近熊本に帰ったら必ず食べるレバー。生臭さゼロ・コリコリとした歯ごたえ、ごま油に塩でちょんちょんして口に入れて、日本酒煽ったらとろけて最高。
何なら帰るとき、祖母と一緒に行っていた肉屋さんに寄って「これから飛行機に乗る。持って帰りたい」と伝えて保冷剤でぐるぐるにしてもらう(とはいえ常温で持ち歩くのでどの季節でも再冷凍はせず、レバーだけは当日食べます)。その上で、保安検査越えた先にある菅乃屋でまだ食べる。
あんな最後の最後まで食べられるなんて、熊本空港リニューアルありがとう😭

でも親戚筋でレバーをあんなに喜んで食べるのはどうも私だけ。この前親戚が来てくれた時に食事しながら「最近生レバーを覚えたけど超美味しい」という話をしたら「えぇえぇえぇぇえぇ……しあちゃん、レバーば食べるとですか……?」と、言われて困惑。

そういえば祖母は何かと単価高いのを選んでくれたけどレバーを選択肢に挙げたことすらなかった。(そして前述の通り当時私はレバーが好きではなかったから目もくれず。今も焼くのであれば別に……)
どの家でも宴会の皿で見たことないし、リスク的に一般家庭で食べるものじゃないと暗黙の了解で受け継いできているんだろうなと思ったり。(わざわざ外で食べることもあまりないから余計食べない)

しかし後日レバー入れて馬刺し送ってくれた。ありがたい😊

今度東北の方(青森・山形・岩手)へ旅行するのですが、あちらの方でも馬刺しを食べるとの事。東北は辛子みそで食べるのですよね?
東北も大きくて広いから行く先で出会えるか分かりませんが、見かけたらぜひ食べたいと思っています👌