【鹿児島・人吉】セントレアから鹿児島、そして人吉へ。40代の母娘旅は、プロペラ機の喜びと”レンタカー選びの落とし穴”から始まった

国内旅行

ANAスーパーセールが連れてきた、3月の南九州旅

「どこかへ行きたい」という漠然とした欲求が、具体的な形になる瞬間のひとつが航空券のセールを知らせる通知。
ANAスーパーセール開始の通知を発見し、仕事を休めそうな日とセール対象路線を見比べて選んだ今回の目的地は、鹿児島・そして隣接する熊本・人吉。

今回の同行者は私の母。

実は人吉は、幼少期の母が祖父母に預けられ、子供時代を過ごした思い出の地でもあります。
これまで母の実家がある熊本市内や阿蘇方面へは何度も足を運びましたが、人吉へは縁がなかった私。鹿児島空港から意外と近いという発見が、今回の母娘旅の方角を決めてくれました。

しかし、旅というものは出発前から試練を与えてくるものです。

3月の中部国際空港(セントレア)。春、何なら汗ばむ陽気を期待していた私たちを待っていたのは、風速10メートルを超える強風予報……。

今回も結果的にとても楽しい旅になりましたが、振り返ると「事前に知っておけば防げたこと」もいくつかありました。これから鹿児島方面へ行く方の参考になれば嬉しいです。

🌸ANAのセールでかなり安く取れた今回のフライトですが航空券は日によってかなり価格差があり、日程によってはLCCや他社の方が断然安いこともあります。スカイスキャナーなどでざっくり相場を見てからそのまま予約まで済ませたいならエアトリが使いやすかったです。

わたしはずっと「ANAやJALのスーパーセールで行けば安いじゃん!!」とここ数年使いがちでしたが、比較してみて、LCCを使えば行先は限られるもののセール期間外も常時同じくらい安いことにようやく気が付いた次第です😅

それにANA……改悪過ぎでしょ!サイトは見づらいわ座席指定は予約時にできないわ、スーパーセールの区間と金額の一覧PDFを出さないわで、私みたいな行先を最初に決めていない勢には本当に使いづらくなりました。石垣島また行きたいし、行ったことのない宮古もスーパーセールで行こうと思ってたけど……😒

実は7月に再び鹿児島に日帰り旅行予定で、その時ははじめてのソラシドエアさんにお世話になる予定!

「ボンバルディア」という名の愛しきアナログ体験

予定されていたフライトは、使用機の到着遅れにより20分、さらには30分と出発がずれ込みます。海上空港のため強風になりやすいセントレアよりも鹿児島空港の方が強風との予報。それで手間取ったのかな、飛んだとして着陸できるかしらと少しハラハラ。
「1日目は人吉の宿に行くだけだから」と自分に言い聞かせ、セントレア内のショップをぶらついた後はカフェでひと休み。

強風の影響で欠航が決まる路線も出ており、「まぁ、飛んでくれるだけでありがたい」と祈るような気持ちでした。

チェックインカウンターを見下ろすベスポジにて休憩

案内された搭乗口は101。1~12のような数字ではないことで期待が膨らみます。
ゲートの先に待っているのは、久々のプロペラ機「ボンバルディア」!

最近のANA機は安全ビデオもモニターの中のピ〇チュウたちが可愛く説明してくれますが、この機体は違います。CAさんが通路に立ち、きびきびとした動作で酸素マスクや救命胴衣の案内を行う。
他の航空会社はともかく、ANAの搭乗でその姿を見るのはなんだか久しぶりでワクワクします。

搭乗口から機体へのバス移動は確かに少し手間に感じますが、そのぶん機体が近い。離陸に向けて滑走路を一生懸命に走るその姿は、まるで軽トラやマニュアル車のようなアナログ的な愛おしさがあります。「もし私がパイロットだったら、この機体が一番操縦してる感があって楽しいだろうな」なんて妄想が膨らむほど。

移動時に後ろを歩いていた家族連れのお母さんが「同じ料金でプロペラ機なんてガッカリだわ」とぼやいているのが聞こえましたが、そういう見方もあるのかという新たな発見と同時に「お母さん、これが良いんですよ!わたし大喜び!ボンバ最高!」と心の中で反論してしまいました。

40代、効率や豪華さも良いけれど、時にはこういう「アナログ感」にも愛着を感じるお年頃。
それに気のせいかもしれないけれど、ボンバルティアは内装がシンプルなぶん座席の間隔や機内全体が広く明るく感じるんです。

セントレアではおなじみだけど実は超レア機、ドリームリフター

ちなみにこの日のセントレアには世界に4機しかない巨大貨物機「ドリームリフター」が2機鎮座していました。

大きな荷物をそのまま積み込めるように、この形で大きく開くようです。

ボンバ便だと国際線側にいるドリームリフターがよく見えるのも、地上搭乗口の楽しみのひとつ。
機体後部の「しっぽ」が折れるように開く珍しい積み込み作業を、プロペラ機の低い目線から滑走路への移動中にも間近で撮影できるのは、このフライトの特権かもしれません。

積み込みが終わってしっぽが閉じた状態。この横には積み込み中の機体がもう1機隠れていました。

心配した揺れも、機長さんの卓越した高度選択のおかげか拍子抜けするほど穏やか。しかも30分も遅延したのに少々遅れ程度まで取り戻しての到着。
念のために飲んだ酔い止めも不要だったと思えるほど、快適な空の旅でした。

鹿児島空港の「放流」と、タイムズレンタカーの罠

無事に鹿児島空港へ着陸した私たちを待っていたのは、ちょっとしたカルチャーショック。これまで多くの地方空港を訪れましたが、大抵は「到着」と「出発」の動線は厳格に分かれているもの。

しかし、ここは違いました。飛行機を降りた到着客が、そのまま保安検査後の「搭乗待合ロビー」へと放流されるのです。

「え、ここに入っていいの?売店で買い物してもいい?」と初めてのパターンに戸惑いつつも到着ロビーを抜け、空港出入口にある美しい桜島のステンドグラスを写真に収めます。

鹿児島空港だな!と実感する空港入口のステンドグラス

さて、ここからの移動はレンタカー。
空港から送迎バスも出ていますが、徒歩でも5分程度と聞いていた「タイムズカー鹿児島空港店」を予約していました。
時間は余裕綽々。「バスを待つより歩いた方が早い」と母を連れて歩き出したのが、この日最大の誤算の始まりでした。

タイムズカー鹿児島空港店へ行く方へ、絶対に覚えておいてほしいポイント

👉駐車場側に渡ってはいけない 
空港建物を出たら「右側」へ進んでください。駐車場を左に見ながら、空港側の道(?)をひたすら歩くのが正解です。 

奥の建物のあたりには明確な「歩道」がなく、空港⇔店舗前の横断歩道があるのだろうと考えて駐車場への横断歩道を渡ってしまいました。。。

私たちはカーブの先に見える店舗の看板を目指しながら「あれ?この先は歩道がない。危ないし車の邪魔になるわ」と思って手前の横断歩道で空港駐車場側へ一旦渡ってしまいました。

が、渡った瞬間に詰みます。
駐車場側に出ると店舗側の区画へ渡るための横断歩道がどこにもないのです。

大通りまで出てしまい、じゃあ大きく回ろうと考えても回った先からタイムズに更に渡るための横断歩道が見あたらず、大回り過ぎて完全に詰んだことに気づいた時の絶望感。

風も強く、すでに疲労。スーツケースを引きずっている母をルートがないままこれ以上連れ回すわけにもいかず、結局国際線の出入り口付近まで戻ってから荷物と共に母を待たせ、私だけが早足で正しいルートを辿り直す羽目になりました。 

結局、この「周りにも配慮して安全に移動したつもり」で30分以上のロス。着陸直後にあった宿からのチェックイン時間確認電話で「当初の予定より少し早く着くかも」と返答した自分を叱りたい。

これから行かれる方は、消えかけた緑のラインに沿って建物の壁に身を寄せ、空港側の道を道なりにカーブしてください。
(遠目では全然分かりませんでしたが、目の前に行けば細い緑のラインがかろうじて「ここ、歩道だと思ってね!」と主張しています)

今回の件で痛感したのは、「徒歩移動は情報が曖昧だと普通に詰む」ということ

鹿児島空港周辺はレンタカー各社が送迎対応しているので、
・土地勘がない
・荷物が多い
・同行者がいる
このどれかなら最初から送迎前提で選ぶのが安心です。

👉 空港送迎ありでざっくり比較するならここ(楽天レンタカー)(じゃらんレンタカー)

とはいえ「タイムズカー鹿児島空港店」さんは空港から歩いて5分程度のところにあるんです。
そして、我々が「行ける」と思って呼ばなかっただけで送迎もしてくれるんです。
この記事を見て「もう大丈夫!」という方はタイムズさんおすすめです😊

熊本・人吉へ。しらさぎ荘の「じゃぶじゃぶ」に癒されて

予定を30分押し、ようやく車に乗り込んだ私たちは、最初に空港売店で買っておいた「さつま揚げ」を頬張りながら人吉を目指しました。鹿児島から宮崎をかすめ、熊本へと縦断するドライブ。

辿り着いたのは、のどかな風景の中に佇む「人吉温泉 しらさぎ荘」。今回のお部屋は贅沢にも源泉かけ流しの内湯が付いた離れです。

🌟離れは2部屋しかないので早めの予約がおススメ😊
実際、私が予約したのは3月宿泊で12月の初め。4か月弱前でした。
※楽天のセール中だったりするとクーポンも出ていて少々お得に宿泊できます。


内湯からは、24時間毎秒じゃぶじゃぶと新鮮なお湯があふれ出しています。

部屋の温泉内湯。比較的新しいということもあるかもしれませんが水場も隅々まで清潔で気持ちが良いです

「いつでも入れる。誰にも気兼ねしなくていい」という安心

温泉はあまり……という方に多いのが、衛生面と共に「見知らぬ人との脱衣所・裸の付き合い」への抵抗。

分かります。

今でこそ「温泉……」と積極的に行きがちな私ですが、生まれてこの方旅行と言えばほぼ『ホテル』。
ホテルが基本。ホテルへの縁が深かったためホテルが大好き(好きなのは今も変わりませんが)。
旅館とか色々面倒。他人と裸の付き合いもノーサンキュー、温泉自体も別に入りたくないし、あっても入る必要性を感じない、ってくらいでした。

正直「温泉あるなら入ってくる」と言うようになったのって本当にここ5~6年です。それまではホテルオンリー。選択肢にすら入らない。
エクシブに泊まるようになったとき、同行者が「温泉(大浴場)行こ」というのを聞いて何となく行くようになってからです。

「温泉、行くんだ……!」という(はたから見たら謎の)カルチャーショックを受け、「肌の調子も悪くないし私も行ってみようかな?」から始まってその後エクシブ泊の際は必ず大浴場に行くようになり。
その後熊本旅行でこれまた「せっかくだから」と何となく温泉旅館に泊まって「温泉旅館もなかなか良いもんだな」と思うようになっての今です。

興味がなかった理由の一番に上がるのは、私が肌が弱く子供のころから筋金入りのアトピー持ちであるということ。大人になってかなり改善し、見える部分は「え?アトピーなの?」と言われるくらいになぜかきれいになりましたが、実は今でも不調が日常。少々のかさつきやかゆみ・赤みの発生は日常茶飯事。

関節部分の色素沈着や時には少々の肌荒れなど、他人に見られたくないじゃないですか。他人の裸なんてあまり見てないのはわかっていても、乙女心というものです。
それにコンディションが微妙な時に公衆浴場に入るのは、今度は逆にやはりご迷惑かなという気持ちもあり。実は傷などはなくても、遠目に見た感じ赤くまだらっぽくなっていたり、ひっかき跡があちこちある状態だと「あれで湯舟入るんか?あの肌どうした?」と思われるかもしれない。

……とか色々考えてしまう私みたいな方も、温泉な内湯付きの部屋ならもう安心!
ぴかぴかの肌の日も、予定外にちょっとかさついていたり荒れていても、その他ご事情や気持ち的にあまり他人に見られたくないなという方が人目を気にすることなく入れるのは超メリット。

温泉好きにはたまらない贅沢の源泉かけ流し内湯付き部屋。
加水なしの源泉は入りたてこそ熱く感じますが、ゆっくり浸かれば体の芯から解きほぐされるような絶妙な温度。洗い場も広く、大人2人でも余裕の広さです。

女性目線で設計されているとしか思えない細やかな気遣い

さらに感動したのは、洗面スペースのしつこいほど(褒め言葉です!)の配慮。
独立した洗面台が2つあるだけでも嬉しいのに、その両方にペーパータオルが完備されているのです。

「高級宿のふかふかタオルは嬉しいけれど、メイク中に汚れた手を拭くには気が引ける」
「何度も手を洗うから一人1枚のハンドタオルじゃ足りない」

そんな女性ならではの「痒いところに手が届く」おもてなしがありました。

夕食では、この土地ならではの「鯉の洗い」や「馬刺し」。そしてとろけるような「黒樺牛(くろはなぎゅう)」に舌鼓。器のひとつひとつ、盛り付けの丁寧さから、料理人の方々の矜持が伝わってきます。

美味しいお酒と温泉に包まれ「明日は母の思い出巡りだね」と笑い合っていた夜。しかしこの時、私たちはまだ知りませんでした。
翌朝、宿の玄関に置かれたあの「美しくも堅牢な傘立て」が、私の足を狙っていることを……。

しっかりした焼き物でできています

(第2回:名勝・工芸編へ続く)

 🌸「人吉温泉 しらさぎ荘」の宿泊レビューは別記事にてポストしています😊